人間ドックは、会社で定期的に受診している法定検診とは違い、個人が自分の判断で受診する検診です。そのため、法定検診では健康診断にかかる費用のほとんどが会社負担になり、自己負担は追加のオプション代だけで済みますが、人間ドックの費用は全額自己負担になります。しかし、費用の面では負担がかかりますが、その分人間ドックには会社の健康診断にはないメリットがあります。まず、会社の健康診断の内容は、生活習慣病の発見を目的としているため、日本人の死亡原因の上位を占める悪性腫瘍や心疾患、脳疾患を事前に発見することは難しいです。
会社の健康診断でもがんを発見することはありますが、人間ドックに比べるとその発見率は低いです。実際、早期のがんが見つかった人の多くは、人間ドックでの受診がきっかけであることが多いです。そのため、がんにかかるリスクが高くなる40歳以降は、法定検診だけでなく専門的な検査が受けられるドックでの受診がおすすめです。40歳を過ぎたら、加入している健康保険組合や会社の福利厚生の一環で一部検診にかかる費用を負担してもらえるケースもあります。
また、メリットとしては、自分で自由に検診を受ける医療機関を選ぶことができる点です。会社が主催している法定検診の場合は、受診する医療機関が指定されていることが多いです。検査のなかには、担当する医者の技量によって診断結果が左右されるものもあります。また、女性の場合は、婦人病関連の検査を受けるときは女医が在勤している検診センターを選ぶことができます。
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